クチトレは、口まわりと表情筋を正しく働かせるために、
① 筋肉をほぐす・② 器具で刺激する・③ 体の動きと連携させる
という3つの要素で構成されたトレーニングです。
それぞれの役割は明確で、この順番で行うことで効果が高まります。
① マッサージでほぐす
まず、口まわり・頬・顎まわりの筋肉をほぐし、
動きやすい状態をつくることが最初のステップです。
このステップで行うこと
- 口まわりや頬、顎の筋肉をやさしくマッサージする
- 強く力が入っている筋肉をゆるめる
- 関節の動き(顎・口・頬)をスムーズにする
期待される変化
- 血流が良くなり、筋肉が働きやすくなる
- 表情が出やすくなる
- 次に行う「器具トレーニング」の効果が高まりやすくなる
② 器具を使って刺激する
マッサージでほぐした後は、器具を使って
筋肉を正しい方向に動かすための「刺激」を入れるステップです。
主に使用する器具
- クチトレプラス:表情筋に負荷をかける
- ちいさなクチトレ:軽負荷モデル
- フィップル:動きを制限して刺激を明確にする
このステップの目的
- 筋肉が「どの方向に動けばよいか」を学習しやすくする
- 必要な筋肉にピンポイントで負荷をかける
- 即時的に表情が動きやすくなることがある
- 脳への刺激も高まり、姿勢や集中にも良い影響が出る
③ 体の動きと連携させる
器具をつけたまま体を動かすことで、表情筋と全身の連動が生まれます。
これはクチトレ独自のステップで、自然で続きやすい成果につながります。
期待される変化
- 姿勢が安定し呼吸が整いやすくなる
- 飲み込みに関わる筋の連動が改善する
- 声が出しやすくなる
- 日常の表情やコミュニケーションが自然になる
- 脳の活動が高まり、集中・気分の変化も期待できる
複合トレーニング例
- 器具を装着したまま行う手足の運動
- 体幹を使う簡単な動き
- 姿勢と組み合わせた立位・座位の動作
3つの要素のまとめ
| 要素 | 主な目的 | 期待される変化 |
|---|---|---|
| ① ほぐす | 筋肉を動かしやすくする | 表情が出やすい/血流改善 |
| ② 刺激する | 正しい方向に動かす | 筋力強化、動きの明確化 |
| ③ 連携させる | 全身とつなげて定着 | 姿勢・呼吸・飲み込み・声・表情の改善 |
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